新型コロナウイルス感染拡大で豪華な仕様に関心が集まった
そのようなPLaYがよく売れる背景は、やはり新型コロナウイルス感染拡大後の、隠れ高額車(見た目ではイメージできない、高くて贅沢なモデル)がよく売れる傾向を反映しているといっていいだろう。
新型コロナウイルス感染拡大の悪影響により、収入減などで苦労するひとがいる一方で、感染拡大による収入減などの悪影響をほとんど受けないものの、移動自粛などでレジャーもままならず、お金の使い道が制限されることで、貯蓄が増える家庭も目立ってきている。そこで新車購入へ関心が高まり、感染拡大以降新車販売市場は小売りレベルでは活況を呈しているのだ。
しかし、世間体を考えれば見た目からゴージャスなクルマはなかなか購入できない。そこで、世間的にはそこまで高価なイメージがないモデルで、最上級グレードにオプションテンコ盛りで購入するなどの購買行動が新車販売では目立っており、新型ヴェゼルでもその傾向が出ているようである。また、残価設定ローンの普及により、より上級グレードが選ばれやすくなっているとの見方もある。
ただ、納期遅延が深刻なのはPLaYだけで、そのほかのグレードについては、7月には納車が間に合うそうだ。しかし4月23日の正式発売直後からは、「実車を見るまで」と契約を保留していたひとの受注が数多く入る予定なので、その後は納期遅延が全般的にも深刻化する可能性が高いとのことであった。