LPガス以外の車両が主流になる可能性
大手中古車検索サイトや、タクシー車両の中古車販売を専門に行う業者のウエブサイトを見ると、もともと以前より掲載車両の数自体が減っているような印象を受け、さらに7年落ちぐらいの車両が軒並み“価格応談”となっている。以前より格段に引き合いが多くなっているなあという印象を持った。
東京も例外ではなく、全国的にLPガススタンドの廃業が相次いでいる。最近、日本海側のある県庁所在地の駅前ロータリーをみると、客待ちしているタクシーのほとんどがガソリン車もしくは、ガソリンハイブリッド車であった。
「燃料電池車を買ったのはいいが、水素ステーションまで片道20kmかかる」という話を聞いたことがあるが、LPガススタンドでも同様の話は珍しくない。そう考えると、クラウンコンフォートの中古車に“ラブコール”を送っているのは、まだLPガス車を使っていても、それほど問題のない一部地域の事業者の話ともいえる。
今後もLPガススタンドの廃業が進み、タクシー車両の“脱LPガス化”も進んでいくことになるだろう。そうなると、いまの時点でクラウンコンフォートの中古車へ代替えした事業者もその次はLPガス以外の燃料を使う(電気?)車両へ移行していくことは十分考えられる。中古車でのJPNタクシー全国本格普及をはかるという計画は当初より難航することになりそうだ。