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販売現場は「売れた」との感触! それでも年度末の「新車販売台数」がイマイチな理由 (1/2ページ)

販売現場は「売れた」との感触! それでも年度末の「新車販売台数」がイマイチな理由

フリート販売がコロナ禍の影響を受けている

 3月下旬ごろに年度末決算セールは終了を迎えたといっていいだろう。ある新車ディーラーのセールスマンに今期の年度末決算セールについて聞いてみると、「市場は依然として盛り上がっており、後半絶好調となりまして、目標販売台数をクリアできました。年度末決算セール期間中でもたびたび本社からは、目標販売台数の上方修正が行われました。それだけ小売りレベルでは、新車はかなり好調に売れていたといえるでしょう」と答えてくれた。

 3月単月の正式な登録車と軽自動車の新車販売台数は、自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から4月上旬に発表されるが、統計結果はおそらく、“コロナ禍の割には調子がいい”とか、“少し元気がない”といった程度に落ち着きそうである。

 その理由のひとつが、一般ユーザー、つまり小売りレベルはかなり好調なのだが、法人ユーザーや、タクシー、バス、レンタカーなどのフリート販売が、新型コロナウイルス感染拡大の悪影響を受けているので、これらの販売状況が加わると足を引っ張ることとなり、小売り現場の盛り上がりを感じることのできない統計結果となってしまうのである。年度末決算セールは例年、フリート販売も販売実績に大きく貢献しているだけに、フリート販売の不調が及ぼす影響は読み切れない部分もある。

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