性能のバラツキを統一してほしい機能も存在
3)コーナーセンサー
3つ目は、昔ながらの装備かと思いきや、最近になってまた軽自動車やコンパクトカーに復活して装備されるようになっている、コーナーセンサー。車両の4隅などに埋め込まれたセンサーで障害物を検知し、近づくと警告音などで知らせてくれるというものです。車庫入れなどの際に、あると安心ですよね。ただ、これも性能にバラツキがあるのが現実。
メルセデス・ベンツのコーナーセンサーは、どの角で障害物を検知していて、どのくらいの危険度なのかが音の大きさと画面表示でわかるようになっていたのですが、軽自動車などではどの角なのか、どのくらいの危険度なのか、ずっと同じ大きさで警告音が鳴っているので、よくわからないということが多いのです。なので、前ばっかり気にしてたらじつは後ろの角の方がヤバくて、結局ぶつけてしまったということにもなりかねないですよね。コーナーセンサーをつけるなら、どこがどのくらい危険なのか、そこまで知らせて欲しいと思います。
4)スマートキー
4つ目は、クルマのキーを洋服のポケットやバッグなどに携帯しているだけで、その人が車両に近づくだけで自動的にロック解除し、車両を降りて離れるだけで自動的にロックしてくれる、スマートキーの機能。メーカーによって名称は変わりますが、いくつかの車種に採用されています。でもこれが、便利なようで「うっかりミス」を起こしやすいので要注意。先日も、プジョー208のスマートキーを持ったまま、ゴミを捨てるために車両を離れたら自動的にロックされてしまったのですが、車内にはまだ乗っている人がいたのです。
その際、チャイルドロック機能などがオンになっていた可能性もありますが、キーを持っていない車内の人からはどうやってもロック解除できず、閉じ込め状態に。すぐにクルマに戻ったからよかったのですが、これが夏場などに長時間離れていたらと思うとゾッとしたのでした。うっかりキーを持ったままクルマを離れた自分も悪いけど、もし車内に取り残された人がいたら、それを検知して警報音と鳴らしてくれるとか、ハザードランプを点灯してくれるとか、そうしたセーフティネット的な機能も必要かなと感じたのでした。
5)コネクテッド機能
5つ目は、会話をするように話しかけるだけで、ナビの目的地設定やエアコン調整などの操作をしてくれたり、天気予報などいろんな情報が手に入ったり、オペレーターと話せたりする、いわゆるコネクテッド機能。もういろんな車種に搭載されていますよね。確かに、施設名や住所を言うだけでナビ設定ができるし、「近くの駐車場があるレストラン」なんて話すと候補をピックアップしてくれるし、すごく便利なんですが、これも使っていくと「う〜ん」と思うシーンもあるものです。
例えばナビの目的地を設定するときに、「木更津アウトレット」と言うとダメで、「木更津プレミアムアウトレット」と言うとOK、みたいな微妙なところ。予測変換してくれるものもありますが、まだ正式名称じゃないと応えてくれないことも。普段から略称で覚えていて、正式名称がわからない場所ってよくあるものですよね。それらも拾ってくれるようになるといいと思います。
ということで、かなり便利なんだけど惜しい! と思うクルマの装備を5つご紹介しました。でもこれも、ユーザーの声を常にすくい上げて技術に生かしていくメーカーのことですから、すぐに進化して改善するのだろうと思います。「ここがもうちょっと」と思うことがあったら、ディーラーのスタッフに話したり、メールなどで意見として送ったり、リアルな現場の声をフィードバックしていきましょう。