自動車事故ワーストランカーに「警察」も悩む! 愛知県はなぜ事故が多いのか? (2/2ページ)

飲酒運転や速度超過などが問題視されている

 事故防止に効果があったものとしてあげてもらったのは、信号の歩車分離化と移動オービスだが、これは他の地域でもやっていることなので愛知県だけのことでもない。「おそらく」ということで多い理由としてあげてもらったのが、「広い道が多い」ということ。名古屋市内には有名な100m道路があるし、郊外も道も広いので、速度も高くなるし、車線変更も増える。そのうえ、クルマが多いので、事故の確率が高まるのではないかという流れ。

 加えて、細かいところではあるが、シートベルトの着用率は高止まりで、データを見ると4輪での事故死者数が半分強だ。またご存知の方もいるかと思うが、名古屋の飲み屋街、錦などにクルマで飲みに来るのが多い(路駐でシャチホコ止めなど)のも昔から問題になっているが、愛知県警の担当者によれば「これがなくならない。取り締まりを強化しても、巧妙にすり抜けるのでいたちごっこ」と頭が痛いようだった。

 確かに今でもたくさんのクルマが路駐していたりするが、「さすがに代行を呼んでるんじゃないですかね」と聞いてみたところ、「取り締まりで捕まるのがけっこういるのが、代行を利用していない証拠」となかなか難しい。これも背景には公共交通機関よりもクルマという特殊な環境があるように思う。まぁ、代行を呼べばいいだけのことなので特殊もなにもなく、名古屋気質のひとつ、ケチが関係している気もする。捕まったり、事故を起こせばケチどころか、人生を棒に振るわけで、ホント、よく考えてほしいところだ。

 最後にいただいたのが「クルマは安全になっているのだから、あとはドライバーの問題。スピードを抑えて車間距離を広く取るだけでも、事故は減らせる」という言葉。これは当たり前だし簡単なこと。万年ランキング上位から、ぜひ離脱してほしいものだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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