ライバル不在の「個性」が鍵
最大の理由は、クルマとしての個性だ。オフローダーという、しっかりとして商品性があり、いわゆる機能美としてエクステリアとインテリアのデザインが確立されている。
2010年代後半に、かなり大きなモデルチェンジを行い、各種装備を含めて最新化されたことで、普段使いでの利便性が一気に上がっている。
近年は、キャンプブームであり、そうした場面でJeepが本領発揮するのは当然のことだが、オフロードにも安心していけるという心の余裕を日常的に感じること自体が、Jeepに対する所有の歓びにつながっているともいえる。
これは、スズキ・ジムニーや、メルセデスベンツGクラスでも同様のユーザー心理だ。いわゆる、ギア(機能を持った器具)を主体としてアウトドアファッションという解釈ができる。
また、価格としては、輸入車でのメルセデスベンツGクラスや、レンジローバーなどと比べて、リーズナブルである。さらには、近年のJeepはリセールバリュー(下取り価格)が上昇しており、Jeep新車への買い換え需要も上昇していることも、Jeep販売数の増加に寄与している。
日本でのJeep人気、まだまだ高まりそうだ。