上級グレードのプレミアムにはエンジン違いの2グレードを設定
上質を求めるのなら、「Premium(プレミアム)」や「Premiun Tourer(プレミアムツアラー)」がベストだ。
クロームの飾りが入るとともにアルミホイールを履いたエクステリアは「小さな高級車」といった雰囲気。インテリアはプライムスムーズにダブルラッセルを組み合わせたシート表皮、本革巻ステアリングホイール(Premiun Tourerはセレクトレバーも本革巻)、そしてブラックウッド調のインパネガーニッシュも採用している。
昨今は普通車から軽自動車へ乗り換えるダウンサイジングユーザーも少なくないが、そういった人たちとのマッチングもいいだろう。
ところで、PremiumとPremium Tourerはどこが違うのか?
それはエンジンである。前者が自然吸気エンジンなのに対し、“ツアラー”は出力に余裕のあるターボエンジンを組み合わせるのだ。装備はタイヤ&ホイールの径(普通のプレミアムは14インチでツアラーは15インチ)とツアラーではシフトレバーが本革巻きになる程度の差しかない。
オススメはターボエンジン。力強いことで運転が楽になるからだ。とくにバイパスや高速道路への合流では余裕のある加速が安全にもつながる。それでいて価格はわずか11万円しか違わないのだから、ターボを選ばない理由はない。
ちなみに見た目がほぼ変わらなかったN-ONEのフルモデルチェンジだが、プラットフォームは刷新されてNシリーズの最新世代へとアップグレードされている。また安全装備などもホンダの最新水準だ。中身は大きく変わって、しっかりと“新型車”になっているのである。
逆にエクステリアは、バンパーやライト類(光り方が従来とは違う)は新設計だが、金属パネル部分に関しては従来と同じデザイン。しかしそれはコストダウンではなく、「スタイルを気に入って選んでくださっているユーザーが多いので、そこは変えなかった」のだという。プラットフォームを変える以上は設計を全面的にやり直すので、パネルを先代から流用しても安く開発できるわけではないのだ。