対普通車コンパクトカーでも優位! いまどきの「軽自動車」が高くても「買い得」なワケ (2/2ページ)

非正規ディーラー系の中古車販売は諸経費などもチェックしたい

 長い間、軽自動車は値落ちスピードが緩いことが、残価設定ローンでの設定残価率にいま反映されている。残価率で50%あたりになる車種も珍しくなく、新車で軽自動車の購入を検討し、5年以内ぐらいで乗り換えを考えているのならば、軽自動車の新車は残価設定ローンを利用して購入するのが断然買い得となっている。

 また、現金一括払いにて軽自動車の新車購入を検討している場合、中古車とはいえ、未使用在庫にナンバーをつけただけの、届け出済み未使用軽自動車が買い得といえよう。未使用中古車はおもに専売業者や中古車業者が扱っているので、ローンを利用すると金利がかなり高くなるのだが、展示価格自体は買い得が高いので、現金購入ならば買い得感が高くなるのである。ただし、メーカー系正規新車ディーラーに比べると、見たことのない諸費用(休日納車費用など)もあるので、そのあたりのチェックは入念に行ってほしい。

 ただ、スズキは2020事業年度末の決算セールにおいて、1.9%という超低金利ローンのキャンペーンを展開していたが、対象は新車だけでなく、中古車も対象となっていた。いまどきは新車ディーラーでも、未使用中古車や、試乗もしくは代車として数千kmだけ使った認定中古車なども扱っているので、今回のスズキのような動きが軽自動車の新車を扱うメーカー系ディーラーで常態化してくれば、勝手はまたずいぶん変わってきそうである。

 コンパクトカーの中古車はロシアなどへの海外輸出では人気が高いが、軽自動車は日本国内で低年式車まで根強い需要があるなかで、軽トラなどを中心に海外輸出も目立ってきている。リセールバリューだけで見れば、コンパクトカーより軽自動車のほうが有利な状況は今後も続きそうである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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