ペダル操作がしにくくなったり万が一の際の危険も!
そしてボトムスに関しては、いちばん運転しにくいのはストレッチせずスリットも入っていないロングタイトスカート。これはペダル操作がしにくくなるので、履かないようにしています。最近はふんわりとしたスカートの方がトレンドなので、あまり困ることはないのですが、このストレッチのないロングタイトスカートと同じ状態になるのが、着物や浴衣。足をそろえていないと着崩れてしまうので、これも運転には不向きです。
また、サテンなどツルツルとした滑りやすい素材のボトムスも、シートの素材によっては滑りやすくなり、運転中のカーブなどでツルっと滑ってしまうため、運転する際にはあらかじめ滑りにくい素材の座面クッションを敷くなど、工夫が必要。運転中に身体が滑りやすいと、ブレーキをかけるたびにお尻が前に滑ったり、つねに左右に滑ってしまい、姿勢を保とうと余計な力が入って疲れます。ときには危険のリスクも高まるので、ツルっとした滑りやすい素材の洋服には注意しています。
最後はヘアスタイル。長い短い、ストレートかパーマか、といったことではなく、問題は後頭部の中央に結び目が来たり、バレッタなどの飾りをつけてしまうと、ヘッドレストに当たって痛いということです。痛いだけでなく、つねに頭を前に浮かせて運転することになるため、首が痛くなったり、万が一の時に頭を守ってくれるはずのヘッドレストが、ちゃんと機能しない可能性もあるので危険なのです。
そのため、髪を結んだりアップにしたりする際は、後頭部の下のほうかてっぺん付近のどちらかにするのがお約束。本当は、耳くらいの高さで後ろでハーフアップにしたりするのがやりたいのですが、そこは運転する日にはグッと我慢しています。
ほかにも、運転に直接の支障はなくても、もし衝突事故を起こしたときにつけていると危険だろうな、というものがあります。ゴツい指輪や、硬くて大きな飾りがついているネックレスなどのアクセサリーです。それらは、衝撃で自分の身体を傷つける凶器になりかねないな、と考えて運転するときにはつけないようにしています。
こうして挙げてみると、女性には運転時に向いていない服や靴など、制約がけっこうあることがあらためてわかりますね。自分では、ファッション記事を見ると無意識のうちに「これは運転に向いているかな? 何か支障は出るかな?」なんて判断していることに気づくほど。
でも、オシャレと命、どちらが大事かと言えばそれはもう命に決まっています。命を削ってまでオシャレしたいなんてことはないはず。そこはブレずに、これからもいろんな工夫をして、安全と見た目を両立する「ドライビングファッション」を楽しんでいこうと思います。