フルモデルチェンジした最新コンパクトの真価 新型日産NOTE e-POWER公道試乗記 (2/2ページ)

NEWプロパイロット(ナビリンク機能付き)徹底解説

 この走りに加えて、先進の運転支援システムがサポートしてくれる。多くの日産車に採用されるプロパイロットだが、新型ノートは機能が追加されたアップデート版だ。緻密になったステアリング制御やACCに加えてナビの地図情報を用いてカーブやジャンクションのアールを判断して車速を調整する「カーブ減速支援」が特徴だ。

 実際に使うとタイトなコーナーでは後続車に迷惑をかけない絶妙な速度調整。途中でキャンセルされずに支援を継続したのには驚いた。加えて、制限速度標識検知機能を活かした設定車速の自動変更(作動OFFも可)や、渋滞などでの停止後の追従走行再開時間の延長(30秒まで)なども嬉しい機能である。

ここに注目!

 高速道路の同一車線走行時の運転操作をサポートする日産の運転支援システム「プロパイロット」。同機構にナビゲーションシステムと連携し、コーナーの曲率に応じた減速や制限速度の変化と同期した設定速度切り替えをシステムが支援してくれる新機能を追加。

カーブ減速支援

 ナビゲーションの地図情報をもとにカーブの大きさに応じて、安全に曲がり切れる速度に減速してくれる仕組み。作動時は写真のようなアイコンが点灯する。

速度標識検知機能

 高速道路の制限速度標識に応じて設定速度を自動的に変更してくれる機構。うっかり速度超過することを防いでくれる。

先進安全装備も充実して快適ドライブをサポート

 また360°セーフティサポートを実現する先進安全技術を搭載する点にも注目。詳しくは下記を参照してほしいが、日産初、コンパクトカー初の機能も盛り込まれている。

運転支援装備ライバル比較

 下記の表は、日産ノートと国産ライバルの運転支援装備を比較したもの。ご覧のようにノートがずらっと機能を揃えている。運転支援装備で選ぶなら、間違えなくノートと言えるだろう。

増えたクルマ移動時間をさらに充実させる

 繋がる機能も抜かりなし。このニッサンコネクトはオペレーターサービスやOTA(無線)自動地図更新、ドコモインカーコネクト、SOSコール(プロパイロット緊急停止支援システム作動時などに音声接続)、さらにはスマホ連携と充実した機能がポイントだ。

Nissan Connect

 Nissan Connectに申し込むことで、さまざまなサービスを受けられる。OTA(無線)自動地図更新や、ドア to ドアナビ、最速ルート検索などナビ機能の充実や、車内がWi-fi環境になる「docomo in Car Connect」、もしもの場合のSOSコール(音声接続)など、シームレスに便利なカーライフを送ることができる。

主な機能

●快適装備
ドア to ドア ナビ
OTA自動地図更新
マイカーファインダー
オペレータサービス
●エンタメ系
docomo in Car Connect
Apple CarPlay(TM)/Android Auto(TM)
●サポート機能
SOSコール
リモートドアロック
ドライブ制限アラート
※NissanConnectナビゲーションシステム(メーカーオプション)を装着し、7920円/年(税込)の加入が別途必要

 このように新型ノートは高効率パッケージング、e-POWER、そしてプロパイロットなどを含めた総合性能の高さが光った。個人的には、中間グレードのSにディーラーオプションナビを装着するのもライバルと比較してリーズナブルなのでおすすめだ。

e-POWER 4WDの性能チェック

 積雪地域では4WDラインアップの有無が販売を大きく左右するが、新型ノートは4WDモデルも進化している。

 システム的には先代と同じくプロペラシャフトを持たずリヤモーターが後輪を駆動させる「e-POWER 4WD」だが、先代は発進アシストに特化していたためモーター出力は3.5kWと小さめだったが、新型は50kWと大幅に出力アップさせたことにより全車速域で4輪駆動走行が可能になっている。

 これにより発進・加速時は4輪を滑らかかつ力強く駆動、減速時は4輪の回生を高度に制御することで安定した制動、さらにコーナリング時は前後の駆動配分を瞬時に自在に変更可能な特長を活かし走行状況や走行シーンに最適な駆動力配分を実現させるなど、低μ路でも安心して走行が可能。

 ちなみにe-POWER 4WDは舗装路でも効果を発揮する。最大トルク50N・mを発揮するリヤモーターを活かした力強い加速や余裕の駆動力、さらに緻密な制御によりフラットな姿勢や安定したコーナリングなど「運転する愉しさ」も高められている。

 プロペラシャフトレスのe-4WD方式。4輪すべてが電動モーターで駆動。エンジンはFFモデル同様発電のみ。

 リヤにはパワフルな50kWのモーターを搭載しており、スノー路面だけでなくドライ路面でもキビキビとした走りを披露。


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