衝撃を受けた瞬間のクルマの状況を記録するシステムだ
あおり運転のニュースなどの影響で、いまやドライブレコーダーの搭載率は45%以上(国土交通省 令和元年インターネットモニターアンケート)になってきた。
こうしたドライブレコーダーは基本的に後付けだが、じつは2010年代半ば以降のクルマには、車体製造時から車載型の事故記録装置が組み込まれている。
それがEDR=イベントデータレコーダー(Event Data Recorder)だ。
イベントデータレコーダーは、基本的にエアバッグのコンピューターに内蔵されており、エアバッグ等が作動するような交通事故が起きたとき、衝撃を受けた瞬間のクルマの状況を記録するシステム。
記録されるのは、車速、エンジン(モーター)回転数、アクセル・ブレーキの踏み具合、ABSやESPの作動状況、ブレーキオイル圧力、加速度、ヨーレイト、シートベルトの着用の有無、ハンドルの角度など多岐にわたり、航空機のフライトレコーダーのイメージに近い。