モデリスタには2列5人乗りシートモデルが存在している
が、ノア&ヴォクシーの2列シート仕様が完全になくなったわけではない。標準車でそれほどの需要が見込めないなら、トヨタ車向けのカスタマイズパーツやカスタムカーを企画、製造するモデリスタにまかせるのがベター、ということになっているようだ。
事実、オートサロンでも大人気のモデリスタには、2列5人乗り+自由空間のノアMULTI UTILTY、略してMUが、ノアとヴォクシーに今も用意されているのだ。
その3列目席を取り払った部分は、奥行1200~1780mm、室内幅980~1200mm、室内高1230mmと広大。フロアは耐摩耗性に優れた木目調のロンリューム(硬質塩ビ素材)が採用され、日常ではSURF&SNOWにも大活躍してくれる大容量ワゴンとして、カスタマイズすればキャンピングカー、車中泊対応車に簡単に変身させることができるベース車となっている。
販売店装着オプションも充実していて、下段が収納になるベッドスペースのベースになるマルチユースボード、MU専用シートカバー、エアスリープマット、自転車を2台積載できるサイクルホルダー、釣り竿をルーフに収めることができるロッドホルダーなどが用意されているという具合だ。ノアyy、ヴォクシートランス-Xの持っていた潜在能力を、カスタマイズを得意とするモデリスタがさらに高めたモデルと言っていいだろう。繰り返すけれど、トヨタとしても、餅は餅屋におまかせ、ということだと思う。
ちなみに、モデリスタのMUは、5ナンバーまたはグレードによって3ナンバーのままで、ガソリン車のみの設定になる。ホントは、AC100V/1500Wコンセントが付けられるHVモデルがあればより使いやすそうなんですけどね(yy、トランス-Xがあった2代目はガソリン車のみ)。