ヤリスは絶対王者N-BOX超えなるか? デッドヒートが続く2020年度「販売台数バトル」の行方 (2/2ページ)

ダイハツのトップはほぼ確実だろう

 もうひとつの注目バトルは、スズキとダイハツの軽自動車販売トップ争いの行方。こちらも筆者が集計したところ、2020年4月から2021年2月までの累計販売では、ダイハツが48万2183台、スズキが46万9044台となっている。現時点でダイハツが約1.3万台リードしているので、こちらは、ダイハツが2020事業年度締めでの年間販売台数トップはほぼ確定したといっていいだろう。

 しかし、軽四輪乗用車ではダイハツの2020年4月から2021年2月までの累計販売台数は35万3553台、対するスズキは36万3107台となり、現時点でスズキが9554台リードしている。スズキが軽四輪乗用車では2020事業年度締め年間販売台数トップを死守しそうだが、ここでも半導体問題などの不安要素もあるので、現時点では読み切れないといえるだろう。ただ、ダイハツは軽四輪乗用車販売が苦手というか、苦戦が続き軽四輪貨物に助けられる形での軽自動車の総合ランキング(貨物を含む)トップと今回もなりそうだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えないなかでも、小売りに限れば新車販売はかなり好調に推移している。2021年も2020年ほどではないものの、新型コロナウイルスに翻弄される日々が続くなか、半導体不足など新たな問題も起きている。しかし、2020年度末の新車販売の動きを見ていると、2021年度締めという新たなステージの販売台数争いもじつに興味深いものとなりそうである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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