エントリーモデルにオルガン式を採用するメーカーも
ペダルの下側が支点となって動くオルガン式ペダルは当然ながら足がペダルを踏み込む動きとリンクしてペダルが沈み込んでいく。そのため、微妙な操作がしやすいという利点があったのだ。
本格的なレーシングマシンがオルガン式の3ペダルを採用していることが多いのも、レースという環境のなかで繊細かつ正確なペダル操作ができるからというわけである。
ただ、現代のクルマではアクセルペダルとスロットルがワイヤーで繋がれているものはほとんどなく、ほぼすべてのクルマが電子スロットルとなっている。これはアクセルペダルの開度を電気信号に変えてスロットルに伝え、必要な分だけスロットルが開かれるというもの。
つまり、オルガン式のデメリットであったコスト増の影響を受けにくくなったと言えるのだ。それだけにマツダではエントリーモデルであるMAZDA2でもオルガン式ペダルを採用するなど、こだわっているメーカーも登場してきた。
とはいえ、吊り下げ式ペダルとはペダルの描く軌跡が異なるため、慣れるまでは逆に運転しにくいと感じるユーザーも少なからずいるため、どちらを採用するのかはメーカーの裁量に委ねられているのが現状である。