男性は見落としがちなポイントでも女性が気にすることもある
4)後席の居住性
4つ目は、これも男性はあまり気にしないのですが、後席の居住性。とくに子供が小さいころは、女性は助手席よりも後席で子供の隣りに座ることが多いものです。なので、足もとや頭上の広さ、ドリンクホルダーなどがちゃんとあるかどうか、エアコンの風はしっかり回ってくるかどうか、といった快適性が気になります。
もちろん、背もたれがちゃんとあるか、座面の大きさが適切かどうか、といったくつろぎやすさも重要。本当は乗り心地の良さも確認したいので、試乗の機会があればぜひ女性を後席に乗せてあげてくださいね。
5)インテリアの色と素材
5つ目は、インテリアの色や素材です。これは男女というより個人差かもしれませんが、レザーシートは好き嫌いがわかれやすいです。見た目は上質感があってエレガントなのですが、肌を露出することが多い女性としては、座った瞬間に「ヒヤッ」とするのが苦手だったり、汗をかきやすかったり。
とくにホワイトレザーだと、洋服の色移りなどで汚してしまうんじゃないか、手入れが大変なんじゃないか、子供が傷をつけるんじゃないか、と心配がてんこ盛り。見た目と実用性のバランスを考慮すると、ファブリックで上質感があるものが理想的なのかもしれないですね。
6)収納スペース
6つ目は、収納スペースです。これはクルマに乗るときの男女の持ち物の違いから、重視するポイントも変わってくるわけですが、男性はまぁ、財布とスマホくらいあれば出かけられますよね。なので、車内の収納スペースも最小限あれば気にならないものだと思います。でも女性は、小さくても必ずバッグは持ちます。なのでまずはそれをどこに置くか。
また、ティッシュを隠して収納できるか、タオルやリップ、日焼け止め、サングラスなど細々したものを置くトレイやポケットはあるかどうか、子供がいるなら、替えのオムツや着替え、グズり対策のオモチャやDVD、タブレットといったものが収納できるかどうかもチェックしたいところです。最近では、USBポートが前席だけでなく後席用もあることが必須となってきていますので、そこも確認したいですね。
7)ラゲッジ
7つ目は、やっぱりラゲッジ。男性の場合は、容量やシートアレンジがどうなっているのか、くらいはチェックすると思いますが、女性の場合はいくら大きくても、フロアが高すぎると重い荷物を積むときに大変だし、奥行きがありすぎても奥にしまった荷物を出すのに大変なので、低くてほどよい奥行きのラゲッジが使いやすそうに思えるもの。また、シートアレンジが豊富なのはいいけど、操作が複雑で重いのはNG。いざ使おうとすると大変なので、結局はやらなくなってしまうからです。
さらに、バックゲートの大きさや重さ、電動開閉機能がついているかどうかも重要。小柄な女性にとっては、バックゲートが大きすぎるとジャンプして閉めることになるし、重いと何度も開け閉めするのが大変です。最近は、足の動作で自動開閉できる機能がついたモデルが増えてきたので、それは女性にとって魅力的だと思います。
というわけで、クルマを購入する際に男女で異なる重視ポイントをご紹介しました。きっと男性からすれば、「そんなことが気になるの?」とびっくりすることもあったのではないでしょうか。なので、自分だけで実車を見にいって、さっさと契約してくるなんてことをしたら、奥様や子供、彼女から大ブーイングの可能性大。面倒でも、ちゃんと一緒に見に行って、意見を聞いてあげるのが、のちのちお互いに満足なカーライフを送るためのステップだと思います。