子供が免許を取る代になって唖然! 昔に比べて自動車教習費用が格段に上がったワケ (2/2ページ)

応急救護なども学ぶように!

 また、学科教習も26時限もあって、AED(自動体外式除細動器)の使い方などを学ぶ、応急救護処置教習を実習込みで3時間も実施。シミュレータやパワーポイントなどの新しい機材も導入されていて、そうしたコストも教習費用にプラスされることに……。

 もちろん、1990年代とは物価も違うし、教習所の教官や職員の給料だって上がっているはず。そう考えると、教習料金が高くなっているのも納得(?)できるはず。

 ただ、それでも自動車学校の経営は楽ではなく、少子化などの影響もあり、平成4年には全国で1,535箇所(卒業生数 2,550,485人)もあった指定教習所の数は、平成30年になると1,321箇所(卒業者数 1,529,334人)にまで減っている。

 しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響で、学生たちはオンライン授業、社会人もリモートワークが進み、日中の空き時間を使って、新たに運転免許を取りに教習所へ通う人が一気に増加。例年混雑する春先だけではなく、通年で予約が取りづらい状況が続いているとのこと。

 費用が高くて、予約が取りづらいなんて踏んだり蹴ったりという気もするが、その代わり少子化やSNSの影響もあり、横柄な教官(正式には「教習指導員」)は激減し、感じのいい教官や女性の教官も増えているようだ。

 費用は上昇、サービスは向上。コスパはイーブンかやや良好といったところだろうか。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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