欧州でも日本のハイブリッドシステムが評価された
トヨタは2021年3月2日(火)、欧州7カ国の7自動車誌が主催する第58回ヨーロッパカーオブザイヤー2021にトヨタ・ヤリスが選ばれたと発表した。ヨーロッパカーオブザイヤーは過去1年に発売された乗用車のなかから優秀なモデルを選定するもので、今回は29車種から7車種が最終選考に残り、日本車はヤリス1車種のみだった。
トヨタは2000年に初代ヤリス(日本車名はヴィッツ)、2005年に2代目プリウスが受賞しており、今回のヤリスはトヨタとして16年ぶり、ヤリスとしての受賞は21年ぶり2回目となる。これまでヨーロッパカーオブザイヤーを受賞した日系メーカーはトヨタと日産のみで、日産は1993年にマイクラ(日本車名はマーチ)、2011年にリーフが受賞。日系メーカーとしても10年ぶりの快挙となった。
今回ヤリスが受賞した理由としては、ハイブリッドによる高い環境性能や手ごろな価格設定、魅力的なデザイン、コンパクトカークラスとしてトップの安全性能、GRヤリスの情熱的なイメージなどが選考委員から高い評価を受けたという。
最終選考に残ったヤリスを除く6車種のうち、フィアット500、クプラ・フォーメンター、フォルクスワーゲンID.3、シュコダ・オクタビア、シトロエンC4の5車種がバッテリー電気自動車とプラグインハイブリッド車であったことから、欧州においてもトヨタのハイブリッド車が高く評価されていることがうかがい知れる結果となった。