■SUVラインナップ内の注目のメカニズム
セダンとともにSUVシリーズに力を入れているメルセデス・ベンツ。当然、新機能や最新装備を備えています。そんななか、とくに注目したい技術や装備を紹介します。
・エナジャイジング コンフォート
GLEやGLSに装備される「エナジャイジング コンフォート」とは、空調、照明、音楽、パフュームアトマイザー、シートの快適機能などをトータルでコントロールし、乗る人にリフレッシュやリラックスをもたらす快適装備。リフレッシュ、バイタリティ、トレーニングのプログラムが選択できるこの機能は、空調やシート設定のみならず、照明やオーディオシステムをクルマ側が統合的に自動コントロールし、車内の快適性の向上を可能にしました。
・ADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム プラス)
高精度のセンサーシステムとアルゴリズムにより、減衰特性を路面の状態や走行条件に合わせリアルタイムに対応するエアサスペンションがGLSに装備された「ADS PLUS」。脱出モードが設定いるため、砂地などでスタックして動けなくなった場合に、容易に抜け出せるようこのシステムがアシストしてくれます。
また、ボディに装備されたカメラで路面を常に監視し、凹凸を検知。凹凸の手前でサスペンションが対応し、ショックを吸収する「ロードサーフィススキャン」機能も装備されています。
・ISG
力強いパワーアシストと高効率なエネルギー回生を実現したマイルドハイブリッドシステムが「ISG」。エンジンとトランスミッションの間に搭載されるディスク型のモーター・ジェネレーター「Integrated Starter Generator」の頭文字で名付けられています。
48V電気システムとエンジンの組み合わせで爽快で強烈な走りと環境性能を高次元で両立する次世代ユニットは、GLE、GLSに用意されています。
■タイプ別で選ぶメルセデス・ベンツSUVシリーズ
ここまで紹介したように数多くのSUVシリーズがラインアップされているメルセデス・ベンツ。セダン同様、セグメントで車格が区分されていますが、そのキャラクターはわかりにいのも確か。
そこで、タイプ別のオススメ車種を挙げていきましょう。
・小さなお子様がいるヤングファミリー
→コスパ抜群の3列シートを装備する「GLB」
いまや子供がいる家庭にとってクルマを選ぶ条件のひとつが3列シート車。多くのミニバンが備えているスライドドアこそありませんが、扱いやすいサイズにもかかわらず3列シートを備えたGLBはまさに最適な一台と言えるでしょう。
国産のミニバンではなかなか味わうことができない所有欲やクオリティの高い内装、なによりメルセデスブランドが比較的リーズナブルな価格で入手可能です。
・SUVにも操る楽しさを求めたい
→コンパクトなボディ+ハイパワーの「AMG GLA 45S」
ユーティリティ性や実用性などで選びがちなSUVですが、それでも高い走行性能を求めるユーザーは少なくないはず。
パワーはもちろん、操りやすいコンパクトなボディを備えているAMG GLA 45Sは、そんなユーザーにピッタリなクルマです。
2リッターターボ付きエンジンは最高出力421ps。ワインディングロードでの機敏な走りはもちろん、オフロードでの高いドライビング性能も有しています。
・実用性よりもエレガントなスタイル重視
→クーペスタイルを採用した「GLCクーペ」「GLEクーペ」
実用性よりも、エレガントなスタイルやラグジュアリーな雰囲気を重視したSUVが欲しい、そんなユーザーの要望にもメルセデス・ベンツは応えを用意しています。
GLCとGLEに用意されたGLCクーペとGLEクーペは、4ドアクーペスタイルを採用したラグジュアリーSUV。まさに、クーペライクでラグジュアリーなテイストのSUVを欲しているユーザーにはもってこいのモデルです。
・高いオフロード性能が必要
→世界最強のオフローダー「Gクラス」
オフロード性能で車種を選ぶ…といえば選択肢はひとつ! そう、Gクラスです。
ゲレンデヴァーゲンと呼ばれていた従来型と違いが見つけにくい外観ですが、中身は最新技術に刷新。
アプローチアングルは約31度、デパーチャーアングル約30度、ロードクリアランスは約241mmを達成したスペックからわかるよう悪路走行性は抜群で、しかも最先端の安全性能を備えているなど、まさに世界最強のオフローダーです。
■いまやSUV王国 今後の展開は?
とにかくラインアップが強大化したメルセデス・ベンツのSUVシリーズ。多くのモデルが近年、フルモデルチェンジを行ったことで落ち着いたかに思われますが、まだ手を緩めないようです。
昨年、EVのSUVモデルEQCが国内導入を果たしましたが、ミドルクラスの「EQE」、またトップモデルとなる「EQS」が開発中との噂があります。
今後、SUVラインアップがどのように拡大されていくのか、注目していきましょう。