このご時世に「MT」でしかも200万円以下! いまや貴重な「走り系」実用車4選 (2/2ページ)

経済性に優れるスポーツモデルも存在!

3)マツダMAZDA2 XDプロアクティブ(199万1000円/6速MT)

 マツダ2(旧デミオ)は、今のマツダのクルマづくりを反映させて走りに重点を置く。前席は快適で、正確な運転姿勢が得られる。後席の足もと空間は狭いが、助手席を前側にスライドさせると、左後席の足もと空間が広がって3名乗車は快適におこなえる。後席の座面は適度に柔軟で座り心地が良く、インパネ周辺も上質だ。

 そしてMAZDA 2には1.5リッタークリーンディーゼルターボが用意される。実用回転域では2.5リッターのガソリンエンジンに匹敵する駆動力が発揮され、街なかから高速道路まで余裕を持って加速できる。燃料消費量が抑えられ、軽油価格も安いから、パワフルなのに燃料代は日産ノートe-POWERやホンダ・フィットe:HEVといったハイブリッドよりも少し高い程度だ。経済性も優れ、走行安定性も満足できる。

4)ホンダN-ONE・RS(199万9800円/6速MT)

 N-ONEはN-BOXなどとプラットフォームを共通化した軽自動車だ。外観は1967年に発売されたN360をモチーフにデザインされた。内装は上質で、価格は軽自動車として高額だが、ユーザーの受ける満足感もコンパクトカーと同等かそれ以上に高い。

 とくにRSの6速MTは、シフトレバーの操作感がしっかりしていて、運転の楽しさを盛り上げる。RSのターボエンジンも、実用回転域の駆動力が高く、1リッターのNAエンジンと同等だから運転しやすい。後輪の接地性と安定性も優れ、後席にも相応の余裕があるからクルマ好きのファミリーカーにピッタリだ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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