日本の環境では充電口が2つあっても問題ない
日本は、路上駐車が基本的には禁止されており、一部のパーキングメーターの設置された道路以外は駐車場に止めなければならない。したがって、自宅や月極の駐車場には200Vの普通充電設備があれば十分で、その設置費用も安く上がる。一方、販売店や高速道路のサービスエリア、あるは道の駅などには、通りがかりに急いで充電したい人が使うので、急速充電器を設置している。したがって用途に応じてコネクターの充電口が異なっても差し支えなく、合理的でもあるのだ。
また、普通充電は家庭などに配線される交流電流を使い、車載の充電器で直流へ変換してバッテリーに充電する。一方、急速充電器は、充電器の方で交流から直流へ変換し、直接バッテリーに充電する。その点においても、コネクターの充電口が分かれていることは理にかなったことである。
いずれの方式も優劣ではなく、地域のクルマの使い方にあわせた充電方法があると考えるとよい。