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古いクルマで出る「パワーウインドウ」の動きが渋くなる現象! D.I.Yでも可能な対処法とは

古いクルマで出る「パワーウインドウ」の動きが渋くなる現象! D.I.Yでも可能な対処法とは

アームの可動部分やレールなどを潤滑させると良い

 パワーウインドウは便利な機能ではあるけれど、使っていると次第に動きが渋くなってくることがある。その昔はガチャンという音ともにドアのなかに落ちてしまうこともあったが、さすがに最近のクルマでは起こることはないだろう。ちなみに落ちる原因は、内部で上げ下げするステーとガラスが外れるなど、シンプルなものが多かった。

 では渋くなってきた場合にどうすればいいかというと、まずは内部のグリースアップだ。内張りを外して、防水のビニールを丁寧に剥がせば、ドアの内部にアクセスができるようになるので、アームの可動部分にスプレータイプのグリースを差してやる。グリースにはいろいろな成分のものがあるが、樹脂製のブッシュへの影響も考えて、シリコン系がいい。もちろん内張りをきれいに外したりする自信がない場合は、プロに頼むようにしたい。

  

 ただ、渋くなる原因は内部だけではなく、ガラスランと呼ばれる前後のレールや窓枠下の水切りと呼ばれるゴム部分の劣化もある。要はここが滑らかでないために渋くなるので、潤滑をしてやる。まずは、ここでもテフロンを使って、適量をガラスとドア側が触れている部分にスプレーしてやる。場所によってはガラスに油分が付いてしまうこともあるが、何回か動かして拭くのを繰り返すと、そのうち付かなくなる。

 またゴム部分の劣化によって滑りが悪くなっている場合は、保護ツヤ出し剤をスプレーしたり、布につけて塗って、ゴムにしなやかさを与えてやるといい。劣化がひどい場合は交換するしかないのだが、なにかしらの原因でドアのフレーム自体が押してしまって、ガラスの通り道を圧迫していることもありうる。よく見ると反っていたりするのがわかるが、その場合は鈑金の専門工場に持ち込んで調整してもらうといいだろう。

 いずれにしてもガラスがスムースに上下しないというのは気持ちのいいものではないし、ひどくなるとキューといった音が出るようにもなるので、早めに手当てするようにしたい。

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