軽自動車や芝刈り機のエンジンも大活躍!
2)軽自動車のエンジンで時速400kmオーバーを達成
2016年に開催された「Mike Cook’s Bonneville Shootout」において、1マイルの測定区間で421.446km/h、1キロの測定区間で421.595km/hという2つの世界記録を樹立したマシン「Honda S-Dream Streamliner」に搭載されていたのは、なんと軽自動車のS660に搭載されているエンジン。
これはカテゴリーA・グループ1・クラス4(自動車・レシプロ過給エンジン・排気量500~750cc)という区分における記録であり、車体は専用設計されたものが使用されているものの、ドライバーの後ろに搭載されたエンジンは正真正銘S660のものだったのだ。
とはいえ、もちろんノーマルのままではなく、競技に合わせてチューニングがなされたものとなっており、その出力は254馬力/23.9kgf・mとノーマルの4倍近いパワーを発生させ、最大回転数は10000回転となっていた。しかし、排気量はベースの658ccのままというのが驚きのポイントだろう。
3)世界最速の芝刈り機
自動車やバイクだけでなく、耕運機や除雪機、芝刈り機などもリリースしているホンダだが、ホンダの英国法人はその芝刈り機をベースとしたマシンで2014年に最高速チャレンジを実施。時速187.60kmを樹立して、見事ギネス世界記録に認定されている。
さらに2019年には更なる改良が施され、0-100m/h加速で平均6.29秒という世界記録も樹立しているのだ。
このときのベースとなった芝刈り機は欧州で販売されている「HF2622」というモデルで、それに「CBR1000RR ファイアーブレードSP」に搭載されている200bhpを発生する999ccエンジンを換装。エンジン込で150kgを切るボディには十分すぎるパワーと言えるだろう。
ちなみにこの世界最速の芝刈り機は当然ながら芝を刈る機能は残されており、通常の(?)芝刈り機としても使用することができるそうだ。