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ギラギラ系から輸入車まで! よく見れば「大家族」のワゴンRが偉大すぎる

ギラギラ系から輸入車まで! よく見れば「大家族」のワゴンRが偉大すぎる

ソリオももともとはワゴンRだった!

 1993年に登場したスズキの初代ワゴンRのコンセプトは、ホンダがステップバンで先んじていたという声もあったものの、新鮮であり、業界を震撼させたのは事実。他メーカーからも同様のコンセプトのクルマが続々と登場して、日本のお家芸的ジャンルを作り上げた。注目なのはワゴンR自体も裾野がどんどんと広がっていったことで、ソリオももともとはワゴンRの兄貴分だったりした。今回は、海外にも伝播したワゴンRファミリーについて見てみよう。

 もちろん当初は、いわゆるワゴンRだけで登場したのだが、初代にはドア数違いが存在したのをご存知だろうか?  登場時は4ドアで、リヤドアは左側だけとなっていて理由はコストダウンもあっただろうが、右側から降りると危険というのもあった。その後、大ヒットとなったため、バリエーションは増え、マイナーチェンジ時に右側にもドアを装備した5ドア版が追加された。

 そして初代ワゴンRの末期に追加されたのが、ワゴンRワイドだ。ボディはひとまわり大きくて、エンジンは1リッターの直4を搭載。過激な走りが楽しめるターボもあった。

 このワイドで注目なのが1999年に登場したその次の後継車で、ワゴンR +(プラス)だったのが、翌年にはワゴンRソリオ、2005年にはワゴンRが取れてソリオとなって現在に至っている。

 もちろん中身は進化しているとはいえ、同じクルマというか、同じ代で、出世魚的な移り変わりを見せている。ちなみに当時の自動車メディアを見ると、「ワゴンRをベースにした」という表記がけっこうあったが、小型車用のプラットホームでワゴンRとは別物(ワイドはワゴンRベース)。ボディデザインのイメージが共通しているだけであった。

 ファミリーという点ではOEMモデルもあって、お馴染みのところではマツダのAZ-ワゴンで、5代目からはフレアとなっている。

 そしてOEMという点では、海外メーカーにも及んでいて、提携していたGMへとワゴンRプラスを供給して、シボレーMWという車名で販売していた。MWとはミニワゴンの略で、ボウタイマークをフロントグリルにあしらい、車内も木目調パネルを装着するなど、高級化が図られていた。

 そのほか、同じくGMと提携していたオペルには同じくワゴンRプラスをベースとしたアギーラがあって、生産はスズキではなく、オペル自らが行なっていた。

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