ヤリスかフィットかノートなのか? 出そろった最新コンパクト3台のマルとバツ (2/3ページ)

ヤリスは前席優先のドライバーズカー要素が強い

 トヨタ・ヤリスは、ある意味、フィットとは正反対のキャラクターを持つコンパクトカーと言っていいかも知れない。キャビンパッケージは前席優先。後席はフィット、ノートと比べ、狭い。2ドアのGRがあるということからもわかるように、標準車であろうと、走りに向いたドライバーズコンパクトということだ。

 確かに、エンジンが3気筒であっても、走りの楽しさ、切れ味に持ち味がある。走り好きな人がシングル、カップルズカーとして使うなら必要十分なパッケージとも言い替えられる。もちろん、HVの燃費性能は、さすが、プリウスで磨いてきた技術が生かされている。

 ただし、後席の居住性、ラゲッジルームの使い勝手という点では、オールマイティーとは言いにくい(フィットなどと比較して)ハイブリッドコンパクトカーでもある。なお、このクラスのハイブリッド車で、アウトドア、災害時などに活躍してくれるAC100V/1500Wコンセント(4万4000円のオプション)を用意しているのは、トヨタのHV、ヤリスだけである。

 一方、ACCの停止保持機能とともに、渋滞時はもちろん、信号待ちの多い市街地走行、スーパーマーケットなどの料金所で絶大なる便利さを誇るオートブレーキホールド機能は、旧来式の足踏み式ブレーキのため、採用されていないのが惜しまれる(フィットとノートには装備/ヤリスクロスには装備されている)。

 また、グレードはX、G、Zの3タイプから選ぶことができる。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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