子どもの命を守る「重要すぎる」アイテム! やむを得ず「ネット通販」でチャイルドシートを購入する場合の「必須」チェック事項とは (2/2ページ)

安全性能や使い勝手を調べてから購入するべし!

 そして、だいたい「これがいいかな」といくつかのチャイルドシート購入候補を選んだところで、今度はそのメーカーのウェブサイトにアクセスして、「適合車種」をチェックしてください。じつは、チャイルドシートはすべての車種にピタリと装着できることはなく、後席の形状や広さなどによって、合わないクルマも出てきてしまいます。クルマに合わないチャイルドシートを無理やり使うのは、危険。しっかりと「適合車種」に自分のクルマが入っているかを確認しましょう。

 それをクリアしたら、もう1つ必ず確認したいのが、国の安全基準をクリアした証である「Eマーク」が添付されていることです。あまりにも低価格のチャイルドシートなど、稀に「Eマーク」がないものも販売されていますので、注意してくださいね。

 さて、チャイルドシートの大きな目的である「子供を守る」ための安全性能については、ここまでチェックすればほぼクリアです。あとは、使い勝手の面でこだわりがあれば、確認します。たとえば赤ちゃんは体温が高く汗っかきで、まだ自分での体温調節が上手にできないので、なるべく通気性がいい素材、機能、クッションが取り外して洗濯できるといいですね。

 さらに、赤ちゃんを乗せるたびに何度も何度も操作することになるのが、左右の肩ベルトを中央で1つのバックルに固定するという操作なんですが、これがなかなか1つにできなかったり、バックルが固くて締めにくいなど、製品の構造によって変わります。なかなか締められないとストレスになり、「もう出かけたくない!」なんてことにもなりかねないので、大切なチェック項目です。「使いやすい」「使いにくい」の評価はママたちが本音を投稿している口コミサイトを参考にしたり、信頼できる同世代のママやパパに聞くといいでしょう。

 また、複数台のクルマで1つのチャイルドシートを共有するという場合には、持ち運びがしやすいかどうかもチェックポイント。子供は最初は3kg前後と軽いですが、どんどん体重が増えます。そのため、そもそもチャイルドシート本体の重量が重いと、女性1人では持ち運びが厳しくなってくることも。チャイルドシート本体の重量は、4kg台〜13kg台くらいまでと幅広いので、心配なら軽量なものを選ぶといいですね。

 というわけで、あとは価格やデザインなど条件に合うものを。短期間しか使わないものなので、どうしても「価格の安さ」を気にしてしまいがちですが、忘れないでほしいのは、これは「子供の命を守る命綱の価格」なのだということです。100円の命綱と、1万円の命綱なら、あなたはどちらを選びますか? それと同じ気持ちでぜひ、安全性を第一に選んでほしいと思います。

 最後に、チャイルドシートの販売をしているネットショップには、偽物も多く存在すると言います。URLを見て、安全なサイトであると確認されていると言われる「https:」であるかどうか。支払い方法に「代引き」があるかどうか。販売元の住所が記載されており、Googleマップなどで調べてちゃんと建物があるかどうか。といったところをチェックして、買い物をするといいと思います。

 たくさんのチェックポイントをご紹介しましたが、ぜひちゃんとしたチャイルドシートを確実に使用して、何より大切な我が子の命を守ってあげましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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