タイヤの接地面が変形したりボディがねじれている可能性も!
2)タイヤの変形
地面が傾いているところに駐車していると、タイヤの接地面が変形することがある。
タイヤが変形したり、ヘンなクセがついてしまった場合、走り出してしばらくは振動が出たり、異音が生じる可能性がある。
またサスペンションのブッシュやマウントのゴム類、ダンパーなどの負荷が、片側にだけ集中することになるので、長期的に見るといいことではない。ハブベアリングなども平地駐車より痛みやすくなるだろう。
3)ボディへの影響
ボディ剛性の高い最近のクルマなら影響は少ないかもしれないが、傾斜のある駐車場にクルマを止めて、ドアやトランクを開閉したとき、平地での駐車よりも引っかかるような抵抗があったとすればボディがねじれている可能性も! できればそうした場所に長く駐車するのは避けたいところだ。
いずれも数時間から半日、一晩ぐらいなら、大きな影響はないはずだが、クルマの健康を考えると、恒常的な駐車場所として、傾斜面の駐車場は適しているとは言いがたい……。
そのほかにも、傾斜面には駐車しにくい。とくにMT車では入庫・出庫が面倒になる。サイドブレーキをしっかりかけ、AT車ならギアをP、MT車なら1速かRに入れておくといった心配りも大事になる。さらに重力の影響でドアが勢いよく開きやすい、あるいは閉まりやすいといった問題もあるので注意が必要だ。