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絶滅危惧種だろうが不人気だろうがセダンは偉大! クルマの基本といわれる所以とは (1/2ページ)

絶滅危惧種だろうが不人気だろうがセダンは偉大! クルマの基本といわれる所以とは

3ボックスのシンプルなスタイルは創成期にすでに確立していた

 セダンはいくつかあるクルマスタイルのなかでも基本と言われているし、年配の方を中心に実際に聞くことも多い。逆に若い人にとってはミニバンやSUV、コンパクトカーが主流だし、そもそもセダンが基本もなにも続々とモデルが消滅していて、意識外の存在と言ってもいい。子供にクルマの絵を描かせると昔はセダンだったけど、最近はミニバンなどという話も耳にする。となると、セダンがクルマの基本というのはどこから出てきているのだろうか?

 確かに1990年ぐらいからのスバル・レガシィによるステーションワゴンブーム前夜まではセダンが多くて、クルマの基本と言われても納得の状況だった。そもそもステーションワゴンだけでなく、ミニバンやSUVというのはほぼ存在していないわけで、クルマのスタイルが少なかったのは事実だ。

 たとえばワンボックスをFFにしたり、乗用車のような足まわりを採用したりするのに加えて、質が高くて実用的な内装にしてミニバンと呼ぶなんて夢にも思わなかったし、SUVという、クロカンをマイルドにしたクルマが大流行するなんて想像外のことだった。つまり“発明”されていなかったわけだ。そうなると、乗用ではクーペ、ハッチバック、ワゴン程度しかボディスタイルはなく、セダンが基本となるのは当然のことだろう。

 構造的に見ても、セダンが基本ということは言える。エンジンルーム/キャビン/トランクの3つが独立した、いわゆる3ボックスというシンプルなスタイルは創成期にすでに確立していて、その後も長く続いた。そこから進化して、床下にエンジンを置いたり、横置きにしてキャビンぎりぎりに寄せたり。トランクを長尺物が積めるようにキャビンとつなげてみたりと、ミックスされて現在に至っている。そのルーツをたどればやはり3ボックスがある。

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