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年度末セールでも「トヨタ一強」状態は続く! コロナ禍でも好調の新車販売の中身 (1/2ページ)

年度末セールでも「トヨタ一強」状態は続く! コロナ禍でも好調の新車販売の中身

コロナ禍でうまく営業できなかった分を年度末で挽回したい

 自販連(日本自動車販売協会連合会)、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、2021年1月の新車販売台数統計が発表された。登録乗用車は20万8279台(前年同期比108.0%)、軽四輪乗用車は11万6267台(前年同期比107.3%)となり、登録車と軽自動車を合算した販売台数は38万4430台(前年同期比106.8%)となった。

 2021年1月は1都2府8県に相次いで緊急事態宣言が発出されたのだが(栃木県を除き、3月7日まで延長)、1回目の緊急事態宣言が2020年4月に全国に発出されたときに比べると、わかりやすくいえば、自粛要請などが緩かったこともあり、新車販売への悪影響はほとんどなかった。依然としてコロナ禍のなかにありながら、新車販売は好調に推移しているといっていいだろう。販売現場で話を聞くと、「年が明けてからも新車販売の好調が続いております。ただ、すべてのディーラー、セールスマンが好調というわけではないようです」とは現場のセールスマン。

 年間でもっとも売れる年度末セールは本来2月と3月に展開されるのだが、近年とくに登録車の納期遅延傾向も顕著となっており、納期のかかる車種ほど年明け早々から活発な販売促進活動が展開される傾向が強まっている。その意味では2019年度末セール、つまり2020年2月と3月の新車販売台数はすでに新型コロナウイルス感染拡大の影響も出始め、思うような販売促進活動ができなかっただけに、販売現場にとっては、おもに小売り販売となるが勢いを保ちながら、今期の年度末セール(2021年2月・3月)を成功に導きたいと考えているに違いない。

 通称名(車名)別販売ランキングをみると、登録車ながらトヨタ・ヤリスが軽自動車を含む統計でもトップとなっている。販売トップの常連であるホンダN-BOXは年末にマイナーチェンジを実施し、2021年1月が初のフルカウント月となるが、2147台差をつけられ2位となっている。マイナーチェンジ直後でまだ波に乗り切れていなかったともいえるが、ヤリスにはヤリスクロスも合算されているのが効いているようだ。

 2月、3月はコロナ禍でもかなりの販売台数が期待できるので、N-BOXの逆転も十分あるものと考えられる。1月末から年度末商戦向けのキャンペーン、“Honda Cars プレミアム決算フェア”のテレビCMの展開が始まった。関東地区のものではN-BOXを露出させている。2020年の秋商戦ではN-BOXがモデル末期ということもあり、フィットやフリードなどの登録車販売に軸足を置いていたようだ。しかし、今期の年度末決算セールでは、ふたたびN-BOXに軸足を戻し“打倒ヤリス”を進めてきそうである。

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