体調が悪い時も車酔いは起きやすい
また、嗅覚としては車内のニオイにご注意を。タバコを吸わない、エアコンフィルターを常に綺麗なものに交換する、芳香剤は使わない、車内で飲食する際には窓を開ける、ゴミを溜めない、ガソリンスタンドにはなるべく酔いやすい人を乗せたまま寄らない、トラックやバスの後ろを走る際にはエアコンを内気循環にする、といった対策があります。
そして、睡眠不足や疲れすぎ、大人なら二日酔いなどの体調が悪い時にも車酔いを起こしやすいと言われています。「酔ってしまうかも」という不安も原因になりやすいので、そういう時にはアロマテラピーによる車酔い予防はいかがでしょうか。
用意するアロマオイルは、甘酸っぱくさわやかな香りのグレープフルーツ、心の不安を鎮める効果のあるラベンダー、吐き気やつわりを和らげるというフェンネルなど。これらは妊娠中でも大丈夫です。妊婦さんには適しませんが、胃腸のムカムカを抑えたり脳をスッキリとクリアにする働きのあるペパーミントや、鎮痛作用や抗うつ作用があるというローズマリーも効果が期待できます。
使い方は、ハンカチやティッシュに2~3滴垂らして車内に置いたり、バッグにしのばせて時々香りをかぐだけ。USBや電源ソケットで使える車内用のアロマディフューザーもあるので、それを使うと車内にふんわりと香りが広がります。愛犬の乗り物酔いで悩んでいる皆さんには、ワンちゃん用の乗り物酔い防止アロマオイルブレンドもあるようです。
そして最後に、極度の満腹状態や空腹状態の時も、車酔いしやすいといいます。食べ過ぎないよう、適度にお腹を満たしておく状態がドライブには最適。ただ、車酔いしやすい食べ物というのもあるんです。手軽だからとついドライブ前に食べてしまうことが多い、ファーストフード。これは揚げ物が多く、油分の摂りすぎで胃腸に負担をかけてしまうため、避けた方がいいとのこと。同様に牛乳やヨーグルト、生クリームといった乳製品も胃の負担が大きいので控えたほうがいいでしょう。
というわけで、さまざまな車酔いの原因がありましたが、まずはドライブで出かけた際の楽しいことを考えるなど、気分を明るく保って不安感を撃退するのがいちばん。前の晩はしっかり眠って体調を整え、食べ過ぎに注意しつつ、お守りがわりにアロマをバッグにしのばせておくと安心ということですね。運転にも気をつけてもらって、ぜひ車酔いのないドライブを楽しんでくださいね。