タイヤは長期在庫できないため入手できなくなる時期も早め
また、タイヤはゴム製品で長期保存に適さないというのも理由のひとつ。
タイヤメーカーのテストでは、未使用のタイヤは、製造から3年以内で適切に保管されていたのなら経年劣化の影響はほとんどなかったというデータがある。
その一方で大手タイヤメーカーは、製造から3年を経過したタイヤは未使用でも出荷しないことにしているので、たとえ在庫があったとしても、製造から3年以上経っているタイヤの購入はお勧めできない。逆に言えば、車体の生産中止から3年以上経つと、新車装着用タイヤも入手できなくなると考えておいた方がいい。
なお、直接タイヤには関係がないかもしれないが、トヨタの場合、デイ-ラーオプションの部品は、車両の生産終了とともに部品の製造を打ち切るので、販売店での在庫限りになり、日産のディーラーオプションは、車体が生産終了になってから3年が目安とされている。
ちなみに、マツダの初代ロードスター(NA型)の新車装着タイヤ「SF325」(ブリヂストン製)が2018年にレストア用として復刻(2003年に一度生産終了)、再発売されることになりニュースになったが、これはかなり珍しいケースといえるだろう。