ランドクルーザーとアルファードはとくに注意が必要!
盗難車ランキング上位5台のトヨタ車でとくに注意が必要なのがランドクルーザーとアルファードだ。というのも1000台あたりの盗難率を2018年と比べるとプリウスは0.4で変わらず、ハイエース&レジアスエースは2012年4月の一部改良モデルからイモビライザーが全グレードに標準装備された成果なのか0.7から0.4に下がり、レクサスLSも2.7から3.1と若干の増加だ。
しかしランドクルーザーは1.9から2.7、アルファードは0.1から0.4と1000台あたりの盗難率が4台に増えているのだ。とくにアルファードは2019年の上海モーターショーで公開されたアルファードのレクサス版となるLMが2020年に中国などでデリバリーが始まったこともあり、そのベースとなるアルファードにも海外からの注目が高まり、盗難も急増していると考えられる。
また日本損害保険料会が発表することのある1カ月ごとの盗難されたクルマの上位15台をみると、ホンダ・ヴェゼルやトヨタ・ハリアーといったSUV、小型トラックのいすゞエルフ、中型トラックのいすゞフォワードや日野レンジャー、スバル・インプレッサや日産スカイラインの車名もある。これらのクルマもトヨタ車同様に古い日本車人気も含め、海外で欲しい人が多いクルマは盗難に遭いやすいということだろう。
いずれにしてもセキュリティの強化などで盗難を防ぎ、そのクルマの金銭価値などによってはそれでも盗難に遭ってしまった際の被害が最小限になるよう、俗にエコノミータイプと呼ばれるものも含めた車両保険への加入も考えたいところだ。