日本と海外では基準が異なるためハイオクは「指定」となる
2)ガソリン燃料の種類
ガソリンにはレギュラーとハイオクがあることはご存知だと思うが、国産車ではベーシックカーなどはレギュラーガソリン、高級車やスポーツカーなどはハイオクガソリンとなっている印象が強いだろう。しかし、輸入車はどんなにベーシックなモデルであってもハイオク指定であることがほとんどだ。
さらに国産車のハイオクガソリン仕様の車種は、ハイオクガソリンが入手できない場合はレギュラーガソリンも使用できるようになっているが(一部ハイパフォーマンスカーはNG)、輸入車はハイオクガソリンが“指定”となっている。
これはなにも輸入車がハイパフォーマンスなエンジンを搭載しているわけではなく、そもそも日本と海外でハイオクとレギュラーを区別するオクタン価にそもそも違いがあるため。
日本ではレギュラーガソリンはRON89以上、ハイオクガソリンがRON96以上となっているが、イタリアではレギュラーがRON95、ハイオクがRON98以上となっており、現地ではレギュラー仕様であっても、日本の規格ではレギュラーではオクタン価が足りず、やむなくハイオク指定となってしまうのである。
3)部品の供給問題
正規ディーラーが存在するような輸入車メーカーの車両であれば、よほど古いモデルでもない限りは、定期的なメンテナンスで必要となる部品類がない、という事態は起こらない。
しかし、滅多に壊れることがない部分のトラブルや、事故などで損傷箇所が広範囲に渡るようなケースでは、部品が入荷するまでに時間を要する可能性がある。
なぜなら輸入車は海外で生産されており、当然ながら部品の生産も海外が中心。日常的に使用する消耗品であれば日本国内で在庫をストックしているが、使用頻度の低いパーツや場所を取る大型の外装部品などはスペースの都合上、多くの在庫を持たないケースも少なくない。
となると、必要な部品を海外から取り寄せることになるため、部品が届くまで時間を要する可能性が高いのだ。そのため、事故のときなどはしっかり代車が出るような保険契約をすることをオススメしたい。