■おすすめのステーションワゴン
最後に国産車、輸入車を含む、おすすめの現行ステーションワゴンを4台ピックアップして紹介したい。
【国産車】スバル・レヴォーグ
国産車では2020年10月にフルモデルチェンジを実施し、2代目となったばかりのスバル・レヴォーグがおすすめだ。エンジンには水平対向4気筒1.8リッター直噴ターボを搭載し、最高出力177馬力、最大トルク300N・mを発生。先代と比べてハンドリング性能の向上を評価する声も多く聞かれる。またスバル車で初めての先進運転支援システム、「アイサイトX」を搭載。従来の「アイサイト」の機能であるプリクラッシュブレーキや全車速追従機能式クルーズコントロール、車線維持機能などに加えて、高速道路での約50km/h以下の渋滞時のハンズオフ(手放し)運転をすることが可能となっている。電子制御ダンパーや、ボルドーとブラックの専用内装などを採用するスポーティグレード「STI Sport」もラインアップ。その出来が評価され、2020-2021日本カー・イブ・ザ・イヤーを受賞した。車両本体価格は310万2000円〜409万2000円(税込)。
【外車】1)ボルボV60
48Vハイブリッド車とプラグインハイブリッド搭載車をラインアップし、ボルボ最新の先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」をV60全車に標準装備。他の車両や歩行者、サイクリスト、大型動物との衝突を回避または衝突被害を軽減するための警告およびブレーキ作動を行う「シティセーフティ」や、おもに高速道路において、設定された速度を上限に前方を走行する他のクルマとの車間距離や速度を調整する「アダプティブクルーズコントロール」、さらに軽く手を添えているだけで、車線を走り続けられるようにハンドル操作をアシストし、ドライバーの疲労を軽減する「パイロットアシスト」など数多くの機能を備える。車両本体価格は499万円〜799万円(税込)。
【外車】2)BMW 3シリーズ ツーリング
エンジンにはガソリン、ディーゼルを含む4タイプを用意。グレードは「318i ツーリング」、「318i ツーリング M Sport」、「320i ツーリング」、「320i ツーリング M Sport」、「320d xDrive ツーリング Edition Joy+」、「320d xDrive ツーリング」、「320d xDrive ツーリング M Sport Edition Joy+」、「320d xDrive ツーリング M Sport」、「M340i xDrive ツーリング」をラインアップする。最上位グレード「M340i xDrive ツーリング」はじつに最高出力387馬力、最大トルク500N・mといったスペック。エントリーからスポーツグレードまで選択肢が多いのも魅力だ。スポーティさと上品さを両立した内外装のデザインも好評。安全面にも力を入れるが、35km/h以下の走行時に直近50mのドライビング・ルートを自動的に記録し、元来たルートを自動でステアリング操作し後退する「リバースアシスト」はBMWならではの機能だろう。車両本体価格は523万円〜1012万円(税込)。
【外車】3)ルノー・メガーヌ スポーツツアラーGT
直列4気筒1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載。最高出力は205馬力、最大トルクは280N・mだ。スポーティな走りに定評がある。またこのクルマの特徴は4輪操舵システム、「4コントロール」を採用すること。時速約60km以上の高速走行(スポーツモードでは時速約80km以上の走行時)では、後輪は前輪と同一方向に向けられ、ドライバーの意思に正確に応える理想的なコーナリングを実現する。一方で、時速約60km未満の低速走行(スポーツモードでは時速約80km未満の走行時)では、は後輪を前輪とは逆の方向に向け、コーナリングをサポート。駐車時やUターンなど、取り回しが容易になることを実感できるだろう。価格は366万600円(税込)。
※メガーヌはハッチバックの「GT」とステーションワゴンの「スポーツツアラーGT」をラインアップする
■記事まとめ
いまミニバンやSUVが流行し、各メーカー、ラインアップを拡大している。それに対してステーションワゴンは激減。しかし、ステーションワゴンには多くのメリットがあり、いまなお魅力的な車種が存在するのも事実だ。クルマの購入を検討していて、走行性能、居住性、積載性、乗り心地、取りまわしのよさや燃費などの両立を求める人は、ステーションワゴンを視野に入れてみるのもいいだろう。