外国人もビックリ! 日本車ならではのオプション装備3つ (2/2ページ)

「クルマは生活空間の一部」という捉え方は日本独特のものだ

2)カーナビ

 ディーラーで装着する、いわゆるディーラーオプションとして、ディーラーにとっては大きな収益源であるカーナビ。

 近年は、マツダのマツダコネクトや、トヨタのディスプレイオーディオなど、ディーラーに納入された時点で組み込まれているタイプが増えてきたとはいえ、依然としてさまざまなタイプのカーナビがオプション設定している車種が多い。こうした状況に驚く外国人が多いのだ。

 そもそも、カーナビは1990年代から日本で急速に普及した、日本車オプションパーツの王道である。オーディオメーカーを主体として、新しいカーナビモデルが続々と登場し、正規オプションとして、またはオートバックスやイエローハットなどアフター系部品量販店でも拡販された。

写真:WEB CARTOP

 そうした日本でのカーナビの普及に比べて、海外では高級車などを除いて、さまざまな理由によってカーナビ普及が進まなかった。その代わり、オランダのトムトムや、アメリカのガーミンなどのPND(パーソナル/ポータブル・ナビゲーション・デバイス)が主流となり、それが2000年代後半のスマホ登場で、スマホでカーナビが若い世代を中心に広がった。この点は、最近の日本でも同じ傾向がみられる。

 こうした環境のなか、いまでも新車オプションに多彩なカーナビがあるのは、日本の特徴だと思う。

3)エアロとインテリア

 エクステリアの架装、いわゆるエアロについても、ミニバンや軽でもオプション設定があることに、外国人は驚く。メーカー直系のパーツから、エアロ専業メーカー物までメーカーのカタログ上で扱うことが、海外では珍しいからだ。

写真:WEB CARTOP

 また、細いところに手が届く日本人気質として、インテリアパーツは新車標準装着でも充実しているのに、さらに助手席や後席につける小さなテーブルなど各種オプションがそろっていることにも、外国人は驚きを隠せない。

写真提供:日産自動車

 クルマが、単なる移動手段ではなく、またはキャンプやサーフィンなどレジャー向けトランスポーターだけでもなく、「生活空間の一部」という捉え方から生まれる多彩なオプションが、日本の特徴だと思う。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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