剛性感や意のままに操れる楽しさが魅力のモデルも存在!
第5位:日産ノート
さぁ、ここからTOP5に突入です。5位は、まさにデビューほやほやの日産ノート。新型からは発電専用の小型エンジンで発電し、モーターのみで走る「e-Power」専用モデルとなりました。e-Powerといえば、発進直後からの鋭い加速と、俊敏な挙動が持ち味。「e-Pedal」というモードを選ぶと、ほとんどアクセルペダルだけで加速・減速・停止まで操作でき、さらにスポーティな走りも手に入るんです。
プラットフォームをルノー・ルーテシアと共有しているのですが、ルーテシアも欧州車らしい走りのいいコンパクトハッチバックで、ノートもしっかりとその剛性感やしなやかさを実現していると感じます。
第4位:トヨタ・カローラスポーツ
次に4位は、長い歴史を持つなかでも前代未聞とも言える大変身を遂げて登場した、トヨタ・カローラスポーツ。新生カローラの第一弾となったモデルだけあって、とても気合の入った開発が話題にもなりました。セダンとツーリングは全幅が1745mmなのですが、このスポーツは海外仕様と同じ全幅1790mm。
1.2リッターモデルにはCVTと6速MTが設定されていて、高回転まで引っ張って元気に走るような楽しさが味わえます。でも1.8リッター+モーターのハイブリッドなら、2.5リッターモデル並みのパワフルな加速が何度でも、どの速度域からでも味わえるスーパーカー的な楽しさもあって、どちらもオススメです。
第3位:ホンダ・フィット
続いて3位は、「心地いい」がテーマではあるものの、走ればやっぱり楽しさもあるホンダ・フィット。とくにe:HEVは、メインは電気のみで走るモーター走行を積極的に使い、俊敏でスムースな走りを披露。強い加速が必要な上り坂や追い越しなどの際には、ガソリンエンジンが作動して、グイッとパワフルなハイブリッド走行に。そして高速道路でのクルージングなど、電気が苦手なシーンなどはガソリンエンジンが担当したりと、つねにいちばん美味しいところを使って走ってくれるのがすごいのです。
しかも、どこでどう切り替わったのかは、エネルギーモニター表示を見ていない限り、ほとんど気がつかないほどシームレス。カーブなどでのコーナリングもしなやかで、ガッシリとした剛性感があるのも魅力です。
第2位:ホンダS660
次に2位は、世界一小さな本格ミドシップオープンスポーツ、ホンダS660。見た目からしてスーパーカーのミニチュアのようで、外国人にファンが多いのもわかりますね。でもデザインだけでなく、オープンボディでの強度と軽量化を両立し、衝突安全性能もしっかりクリアしています。
エンジンはこのS660のために新設計したターボチャージャーを採用した直列3気筒エンジンに、6速MTと7速シフト付きCVTを用意しています。体感速度、コーナリングスピードはかなりのもので、意のままに操れる楽しさは病みつきになりそうです。
第1位:トヨタ・ヤリス
それでは、栄えある1位に輝いたのは、2020年の登録車の新車販売台数No.1でもあるトヨタ・ヤリス。ラリー参戦を見越したGRヤリスというスペシャルティカーもありますが、標準のヤリスでもかなりスポーティな走りが楽しめます。軽量高剛性の車体は、後席の居住空間をあきらめてまで、走りを追求。
アシスト量を増やしたモーターを搭載した1.6リッターハイブリッドモデルは、発進からとてもパワフルです。6速MTが選べる1.5リッターガソリンも、クルマの素の動きが味わえる1リッターガソリンも、どれもそれぞれの魅力があって、走りが楽しいというのがヤリスのすごいところかなと思います。
というわけで、燃費を気にせずガンガン走りを楽しめるクルマ、TOP10をご紹介しました。どれも気合の入ったスポーツカーではないので、スピードやタイムを競うような走りには向いてないかもしれません。
でも、街中からロングドライブまで、日常のなかでの走りが楽しいクルマばかりです。そんなクルマと一緒に過ごしたら、毎日がちょっと明るく、気持ちもラクになるのではないでしょうか。しかも燃費も優秀なので、暮らしの相棒としても魅力的なクルマたちですね。