排気量は同程度でも大トルクを有するエンジンも存在する
ガソリンエンジンにはない低回転からあふれ出るトルク感や、軽油を燃料とすることでの経済性も相まって、一時期は時代の寵児ともなったディーゼルエンジン。
しかし、一部のメーカーのディーゼル不正事件や規制の強化によって現在は肩身の狭い状態になっているのもまた事実。また、チョイノリが多いユーザーなどにとっては不具合が発生することも多く、不特定多数のユーザーに手放しでオススメできるものではないかもしれない。
しかし一世を風靡しただけあって、現在の水準で見ても決して自動車として劣っているわけではない。そこで今回はぜひ一度乗ってもらいたいディーゼルエンジンの名機をご紹介しよう。
1)マツダS5-DPT#型
現在、日本国内で新車販売されている国産車のなかでもっとも小排気量なディーゼルエンジンがMAZDA2に搭載されている1.5リッターのS5-DPT#型エンジンだ。
排気量こそほかの同クラスのガソリン車と大差ない数値となっているが、最大トルクは1500~2500回転で250N・mという大トルクを発生させており、1.1トンほどのボディからすれば十二分なほどの数値となっている。
組み合わされるトランスミッションも、コンパクトカークラスに多いCVTではなく、6速ATもしくは6速MTが用意され、キビキビとした小気味いい走りを楽しむことができるのだ。