強大なトルクの「グイグイ感」はほかじゃ味わえない! 歴史に残る「ディーゼルエンジン」の名機3選 (2/2ページ)

欧州の規制にも対応したクリーンディーゼルエンジンも!

2)三菱4N14型

 現在は三菱のオールラウンドミニバン、デリカD:5に搭載されている2.2リッターインタークーラーターボ付ディーゼルエンジンの4N14型。昨年末まではクロスオーバーSUVのエクリプスクロスにも搭載されていたエンジンで、欧州の規制値もクリアしたクリーンディーゼルエンジンだ。

 日本仕様には非搭載だが、海外モデルには乗用ディーゼルエンジンとしては世界で初めて可変バルブタイミング機構(MIVEC)が搭載されるなど、かなり気合の入ったエンジンに仕上がっている。

 なお、この4N14型エンジンは途中で大幅な改良が入っており、日本では2019年2月にマイナーチェンジを受けたデリカD:5に搭載された。このタイミングでコンロッドやピストンなどを新設計したほか、尿素SCRシステムを採用するなど、構成部品の半数ほどが改良されている。

3)日産(ルノー)M9R型

 現在は日本国内で販売される乗用車でディーゼルエンジンを搭載したモデルをラインアップしていない日産であるが、過去には多くの車種にディーゼルエンジン仕様を設定していた時期があった。

 そのなかでももっとも新しいモデルが2008年に登場した2代目エクストレイルのクリーンディーゼルモデルだ。このエクストレイルに搭載されたM9R型ディーゼルエンジンは、世界で初めてポスト新長期規制に適合したもので、ルノーと共同開発したものだったのだ(M9R型自体はすでにリリースされていたが、改良によってこのタイミングで適合となった)。

 残念ながら日本仕様のエクストレイルは2代目のみの搭載となったが、ルノーのミドルクラスの車種や海外では3代目エクストレイルにも採用された息の長いディーゼルエンジンである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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