過去の名車を彷彿とさせるデザインがウケている!
3)ホンダe
ホンダ初の量産型電気自動車としてリリースされたばかりのホンダeは、電気自動車ながら過去のホンダの名車のエッセンスを散りばめたものとなっている。
3ドアハッチバックのボディそのもののデザインは初代シビックを彷彿とさせており、黒く縁どられたヘッドライト&フロントグリルはN360を思わせるもの。N360のフロントデザインはN-ONEにも継承されているため、ホンダユーザーにとっては親しみやすいデザインといえるかもしれない。
そして、クルマらしくない斬新なイメージのインストルメントパネルは、往年の商用バンであるステップバンのテイストが用いられている。さすがにステップバン時代はモニターではなかったが、棚のようなインパネの中央にメーターがチョコンと備わるスタイルはホンダeと共通した意匠となっている。
4)ユーノス・ロードスター
世界的に冷え込んでいたライトウェイトオープン2シーターというジャンルに、再び活気を取り戻させた立役者ともいえるのが1989年に登場した初代ロードスターだろう。
丸型のライトを備えたリトラクタブルヘッドライトなどは往年のロータス・エランを思わせるものとなっており、ファミリアのエンジンをベースとしながらも、魅せるヘッドカバーを新設計したエンジンも同車を思わせるものだ。
しかし、ただエランをコピーしたわけではなく、そのなかに和のテイストを盛り込んでおり、フロントマスクは能面のひとつである小面を、シート表皮のパターン(ファブリック)は畳表の模様をイメージしており、MOMAにも所蔵されているテールレンズも江戸時代両替商が使用していた分銅の形がモチーフとなっているのだ。