登録車販売はトヨタが独走! 経済的に厳しいコロナ禍で高収益の「高額車」が売れる理由とは? (1/2ページ)

僅差ではあるもののスズキの販売台数を上まわる!

 2021年1月上旬に、自販連(日本自動車販売協会連合会)が登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が軽自動車、それぞれの2020年12月の単月新車販売台数を発表した。2020年12月のデータが発表となると、同時に2020暦年(2020年1月から12月)締めでの年間新車販売台数も決まることになる。

 軽自動車では以前、このWEB CARTOP上で“ダイハツが2020暦年締め年間販売台数でブランド別でトップとなる”と予想したが、見事軽四輪車総台数でブランド別販売ナンバー1となった。2位のスズキとの差は速報値となるが1万2688台、月販平均では約1057台という僅差でのトップ“死守”であった。

 しかし、軽四輪乗用車では残念ながらダイハツはトップを獲れず、わずか年間8587台差でスズキにトップを譲っている。軽四輪貨物車ではスズキに2万1275台差をつけトップとなっている。商用車がなければダイハツトップなしという結果となったので、2020事業年度締め(2020年4月から2021年3月)では、軽四輪乗用車でもトップを獲り、三冠王になろうとしてくるはず。そのため年度末セールにおいて、ダイハツ軽乗用車はかなり買い得で買うことができそうである。

 すでにテレビコマーシャルでもアピールしているように、軽自動車も含んだ(含軽統計)、通称名(車名)別2020暦年締め年間新車販売ランキングでは、またもやホンダN-BOXがトップとなっている。2020年のN-BOXはマイナーチェンジを控えた末期モデルとなっているが、さらに新型コロナウイルス感染拡大も起こり、前年累計比77・3%で、20万台を割り込むという苦しいなか、まさにトップを“死守”したといっていいだろう。

 2020事業年度締めでもトップとなる可能性は高いが、登録車のヤリス系の追い上げもあるので、よりトップの地位を確固たるものにすべく、マイナーチェンジ後とはいえ値引きも拡大してくるはず。2020事業年度末セールの台風の目の1台となりそうだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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