新型ノートはe-POWERのみ搭載する
2020年の末にフルモデルチェンジを行った日産ノートは、ノーマルエンジンを用意せず、ハイブリッドのe-POWERのみを搭載する。ノーマルエンジンを廃止した理由を開発者にたずねると以下のような返答だった。
「先代型ではe-POWERの販売比率が70〜75%に達していました。そこでe-POWERに絞っています。また新型ノートでは、大型メーターディスプレイの採用など、各部の質感を高めました。ただし価格が150万円前後のノーマルエンジン車には、コスト的にこれだけの装備は採用できません。そうなると2種類のインパネを用意する必要も生じます。こういった事情でノーマルエンジンは搭載せず、e-POWERのみにしました」。
ノートのグレード構成をみると、Fは燃費スペシャル的な仕様で、後側方衝突防止支援システムなどをオプションでも装着できない。Sも法人向けで、運転支援機能のプロパイロットを付けられない。
※写真はSグレード
そうなると一般的な選択肢はXだ。価格は218万6800円だが、プロパイロットは日産コネクトナビ、後側方衝突防止支援システム、インテリジェントアラウンドビューモニターなどとセットオプションになり、セット価格は42万200円に達する。
※写真はXグレード
このほかニーズの高い装備としてLEDヘッドライトもオプション設定だ。価格はアダプティブシステム(ハイビーム状態を保ちながら対向車などの眩惑を抑える機能)とセットにして9万9000円になる。これらをノートXに加えると、合計価格は270万6000円だ。