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たかが「表皮」がカーライフをも左右! クルマの「シート地」の複雑な中身と選び方 (2/2ページ)

たかが「表皮」がカーライフをも左右! クルマの「シート地」の複雑な中身と選び方

大きく分けると2種類だが素材によって細かく分かれている

 シートの素材にはいくつかの種類があるのは、ご存じだろう。大きく分けると布と革になるが、さらに細かく分かれていて、それぞれメリットとデメリットがある。今回はシートに使われる生地についてみてみよう。

 まずは布だが、英語で生地を意味するファブリックとも呼ばれ、響きの良さもあってカタログにはこちらで表記されていることが多い。一般的にファブリックというのは、織り目の付いたいわゆる布を指すが、以前はモケットが人気だった時代もある。

 モケットとは、ふわふわした毛羽立った風合いのもので、いまでも電車やバスのシートに使われている素材だ。人気だった理由は高級ソファーみたいだからで、1980年ごろのサルーンによく使われていたし、AE86ですらオレンジっぽいモケットのシートが使われていたほど。

 そのほか、トリコットという少し光沢をもった素材も使われるが、布全体のメリットとしては加工がしやすく、安価というのがある。デメリットは擦り切れるなど、耐久性がそこそこなのと、コーヒーやジュースをこぼしたり、汗をかくと染み込んでしまうことだろう。

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