時代の先駆け的なモデルもいまではすっかり鳴りを潜めている
4)日産シーマ
バブル期に一世風靡した日産のフラッグシップセダンのシーマも今は”売り”がなく、元気がない。セダン離れの世の中だから……と言って片付ければそれまでだが、あのシーマ現象の狂乱時代を知っている身としては、さびしい限り……。
5)三菱アイミーブ
そういえば、世界が電動車時代に突入し、ボルボは全モデルを電動化し、日産やマツダからもピュアEVが続々登場する2021年、事実上、世界初の量産EV、国産EVの先駆けの1台となった三菱アイミーブが静かすぎる。まだ売っていたのか? というぐらいで、2019年に日本で売れた台数は105台。
とはいえ、アイミーブがあったからこそ、今の三菱アウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEVがあるわけで、その存在意義は未来に語り継がれるものだと思う。ちなみに現在のアイミーブは軽自動車ではない。2018年4月の改良で全長を伸ばしたことで、登録車(白ナンバー)になっている。
いまもがんばって電気だけで走り続けているアイミーブを街で偶然に見かけたら、あたたかい目で見守ってほしい。そして充電スポットでは最優先で充電させてあげてください。
6)ホンダ・クラリティPHEV
2018年7月にPHEVを登場させ、一般販売を開始したホンダ・クラリティも、月の販売台数が一桁ということもある希少車!? である。普通充電、急速充電に対応し、WLTCモードで101kmを達成するというPHEVとしてトップレベルのEV走行距離を持っているのだが、地味なセダンタイプで約600万円の新車価格もあって、たとえばトヨタ・プリウスPHV(331万3000円~)、アウトランダーPHEV(436万4800円~)などと比べ、なかなか手が出しにくく、影が薄く、街で見かけない1台となっている。