最後のモデルになりかねない車種も今後価値が出てきそうだ
2)三菱デリカD:5
”ミニバンの皮を被ったパジェロ“ともいわれるほど、高い走破性を兼ね備えたオールラウンダーミニバンであるデリカD:5。すでにパジェロが国内のラインアップから消えてしまったいま、古き良き三菱を思い起こさせてくれるモデルはデリカD:5だけといえるのかもしれない。
そんなデリカD:5は、現在2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンを搭載しており、過去に存在していたガソリンエンジン仕様は姿を消してディーゼル専売車となっている。このクリーンディーゼルエンジンは、マイナーチェンジ前のエクリプスクロスにも搭載されていたのだが、先日のマイナーチェンジでPHEVが追加されたタイミングで姿を消しており、気づけば三菱で唯一ディーゼルエンジンを搭載する乗用車ということになったのだ。
前々から電動化に力を入れている三菱だけに、新型デリカが登場したとしてもディーゼルエンジンを搭載する可能性は低そうなので、最後のディーゼルエンジンモデルとして価値が出てくる可能性もありそうだ。
3)ホンダS660
ホンダ初の普通乗用車であるS500の流れを汲むスポーツモデルであるS660。その名前からもわかるように660ccのエンジンを搭載した軽自動車であるが、エンジンをミッドシップに搭載したオープン2シーターという非常に豪華なモデルとなっているのはご存じのとおり。
エンジンの型式こそ「S07A」と初代のN-BOXなどに搭載されたものと同一だが、新設計のターボチャージャーを搭載するなどかなりコストがかかっており、当然ながら専用設計のシャシーや足まわりもしかり。そんな小さなスーパーカーが200万円ちょっと(デビュー時は200万円を切っていたが)で買えるのは最後かもしれない。
このまま後継車種も登場しなければ、ホンダ最後のマイクロMRスポーツカーとして海外からも引き合いがありそうだ。