自宅に充電環境があればより使いやすい一台となる
たとえば自宅で充電ができる場合であれば、バッテリーの残量警告灯が点灯した状態(おおよそ残り10%を切った状態)から満充電まで、62kWhモデルで12.5時間(6kW普通充電の場合)となる。平日の通勤や買い物のみの使用でバッテリー残量が10%を切るほど走行することは少ないと思うので、ほとんどの場合、自宅駐車場で充電をしておけば翌朝には満充電になっているハズだ。
一方、自宅に充電設備を持たない場合は外部の急速充電器の使用が中心となるが、急速充電で100%までの充電をすることはなかなか難しく、充電中は車両の近くで充電終了まで待たなければならないため、やや煩わしさがある。
とはいえ、片道10km程度の通勤などであれば毎日充電する必要もないので、30分の充電時間を上手く有効活用できるのであればさほど問題にはならないかもしれない。
また気になるバッテリーの劣化についても、最近リリースされている電気自動車に関してはバッテリー本体の進化に加えてバッテリーを保護するシステムも多く盛り込まれており、初期の電気自動車のような急激な劣化はしないといわれている。
メーカーでも一般的な車両の保証期間を大きく上まわるバッテリー保証をうたっているところもあり、信頼性は格段に向上しているといえるだろう。
ただし、1度に長距離移動を何度も繰り返すような使い方が主となるユーザーには電気自動車はオススメすることはできない。しかしこれは、日常的に荷物や人を満載するユーザーに2シーターのクーペをオススメするのと同じことで、それぞれの使い方にあった車両を選ぶという意味では電気自動車も例外ではないのである。