詳細にデータを収集している新車ならでは本格ドラレコを希望
じつは最近のクルマに装備されているさまざまな機能とドライブレコーダーをリンクさせると、より真実を正確に記録することが可能になる。
アダプティブクルーズコントロールやアラウンドビューモニター、バックカメラ、前後トラフィックアラームなど最新モデルにはカメラやセンシング機能が沢山装備されている。またナビゲーションで現在地や走行速度を正確に表示できるGPS機能も備わる。さらにアクセル開度やブレーキ液圧、車輪速や車速などを記録するEDR(イベントデータレコーダー)も装備されている。これらをドライブレコーダーと繋げて記録できれば、そのクルマがどのような進路をどんな走行状態で走っていたのかを正確に把握できるのだ。
冒頭の例でみれば、制限速度以下で追い越し車線をずっと走り続けたこと。後続車に道を譲るアクションを起こしていないことがわかる。また速度が一定でなく登坂区間で無用に減速したり、下り区間では速度オーバーをしたり不安定な速度パターンを繰り返していたことも立証できるだろう。
こうした機能を備えるドライブレコーダーがメーカー標準で備えられるようになれば、危険運転防止の大きな抑止力となるし、悲惨な事故の原因究明にも大きく役立つだろう。エアバックやシートベルト同様に、あらゆるクルマに標準で備わるようになることを望みたい。