「クルマの生き字引」や辞書を頼るのも手!
知りたいと思えば、いつでもどこでも情報があふれている時代といわれています。昔のように図書館にいかなくても、ネット検索すればいろんなことを調べられるし、だれかの写真やグーグルアースなどで、あたかも自分がみたりいったりしたような気にもなれるものですよね。
でも、クルマに関してはちょっと、ほかの事柄と同じようにはいかないかもしれません。運転の行為そのものはバーチャルでできても、クルマのメカニズムからくる音や振動、匂いや体感Gといったものまでは伝わらないし、ネットの情報だけで頭でっかちになるだけより、それを実際に試す場があるからこそ面白い、というところも大きいからです。
しかも、クルマがこの世に生まれてからもう100年以上。歴史は長いし、ヨーロッパやアメリカなどとの関係も複雑だし、日本だけでもたくさんの自動車メーカーがあります。クルマのことを知ろう、覚えようと思っても、何から手をつければいいのかよくわからない、という人も多いですよね。
そこで今回は、クルマのことをもっと知りたい、いろいろ知って楽しみたい、と思った人にオススメの、知識を深めるための方法をご紹介したいと思います。
1)クルマ好きの友人・知人を頼る
まずは、なんといっても頼れるのは「クルマ好きの友人・知人」でしょう。家族でもいいですが、身近に「クルマの生き字引」のような人はいませんか? クルマを購入したお店のスタッフさんや、よく行くガソリンスタンドの店員さん、SNSで知り合った人などでもいいですが、「これはなんだろう、どうなっているんだろう」と思ったことを、気軽に質問したり、教えてもらえるような関係の人を身近に作ることが、知識を深めるためにはいちばん手っ取り早い方法です。
その人が読んできたクルマ関係の本や雑誌を借りたり、ネットメディアのメールマガジンやLINEニュースに登録したり、まずはそこから取りかかりましょう。そこで、出てきた疑問はすぐさま質問。きっと喜んで教えてくれると思います。
2)辞書
次に、昔ながらの方法ではありますが、いつでもサッと気になったことを調べられる「辞書」を手元に置いておくことです。ネット検索するのもいいですが、それだと自分が覚えた事柄の軌跡が残りにくいし、信頼できる情報かどうかもわかりにくいですよね。自動車メディアの編集部には必ずといっていいほど、「自動車情報事典 大車林」というクルマ版の広辞苑のような分厚い辞書があり、新人のころはそれをひっきりなしに開きながら、専門用語などを覚えたものです。
基礎原理から最新技術、デザインからモータースポーツまで、さまざまな用語やキーワードを網羅しているので、わからないことがあったらすぐに開き、読んだ単語には印をつけておきましょう。月に一度、それを復習していくとさらに知識が深まると思います。