2004年ついにレジェンドが280馬力を突破!
しかし、懸案だった交通事故死者数も1989年が1万1086人だったのに対し、2001年には8757人にまで減少。同時に、輸入車には自主規制などないので、300馬力オーバーのハイパフォーマンス車がどんどん入ってくることに。そのままでは、国産車の国内販売の足かせになってしまうので、2004年6月30日、日本自動車工業会は普通自動車の280馬力規制撤廃を国土交通省に申し出た。
もともと自主規制なので、国土交通省もノーとはいえず、280馬力規制は解禁となったのだが、その第一号車はスポーツカーではなく、ホンダ4代目レジェンド(KB1/2型 300馬力)だったというのが、いかにも日本的。
いま考えても馬鹿馬鹿しい規制としか思えないが、馬力の上限が規制されている間に、3リッタークラスだけでなく、2リッターターボでも280馬力が当たり前になり、馬力の数字で勝負できない分、最大トルクやドライバビリティ、ピックアップの良さなどに、力を入れるようになったことを考えると、功もなかったとはいえないかもしれない。