輸入車の陸揚げ後に送られる「PDI」センター! 日本ではとくに重要となる「役割」とは (1/2ページ)

洗車や磨き、不具合の整備などを行っている

 PDIという言葉を聞いたことがあるだろうか。輸入車に詳しい人なら耳にしたことがあるかもしれないが、プレ・デリバリー・インスペクションを略したもので、いわゆる納車前検査のこと。日本車でも最近は一括で品質管理をおこなうためにPDIセンターを設置しているところもあるが、輸入車で以前からよく使われるのは、船便で1カ月から2カ月もかけて運ばれてくるため、その途中でダメージがないかなどを確認する必要があるから。また、現地での生産時も日本車ほど品質にうるさくないため、ばらつきが出ていることもあり、これをしっかりと同レベルに整える必要もある。

 各インポーターはPDIセンターを陸揚げする港の近くなどに設置して、すべての車両を整備したり、検査していく。最初におこなわれるのは洗車や磨きで、長旅の汚れを落とすだけでなく、新車の輝きを引き出していく。

 そして、外装については不具合を改修するために鈑金・塗装をおこなうこともある。輸送時の破損などだけでなく、日本車では考えられないことだが、生産時の塗りムラや塗装のタレなどが出ていることもあって、もちろんそれらはすべて補修される。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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