大幅値引きに唖然! いま「ルーミー」とそのライバル「ソリオ」が狙い目なワケ (1/2ページ)

トヨタの全店併売化によって同車種の値引き競争が熾烈を極める

 スズキの新型ソリオが登場して、再び脚光を浴びているのがトヨタ・ルーミー。ボディサイズやキャラクターからいけば、ソリオとルーミーはライバルといっても構わないのだが、販売現場で聞くと、ほとんど両車が商談で競りあうことはないとのこと。

 2020年5月からはじまったトヨタ系正規ディーラーでの全店併売化がよりその傾向を大きくしているようだ。現在でも多くの地域ではトヨタ系正規ディーラーは、トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店と4チャンネルがそのまま存在し、その多くがおたがい別資本の会社となっている。そのなかで、トヨタは2020年5月に全店でトヨタ車を全車買えるようにしたのである。

 つまり、トヨタ店専売だったクラウンや、カローラ店専売だったカローラなどが、どこのトヨタ系ディーラーでも購入できるようになっただけでなく、トヨタ車全車を4チャンネルのディーラーそれぞれで商談し、同じ車種の値引きを競わせることが可能となったのである。

 ルーミーはデビュー時にはタンクという兄弟車がおり、ルーミーはカローラ店とトヨタ店、タンクはトヨペット店とネッツ店が取り扱い店となっていたが、2020年5月以降はどこでもルーミーとタンクが買えるようになった。全店併売後にはルーミーのほうが販売台数の多い傾向が顕在化、2020年9月のマイナーチェンジではルーミーに一本化された。

 ルーミー&タンクはデビュー時には、車両本体価格からの値引きがかなり渋く、“基本3万円”となり、用品からの値引きなどを含め10万円を少し超えるぐらいであったと聞いている。しかし、その当時のソリオの値引きは20万円を超えるケースもよく耳にすることもあり、驚いたことを覚えている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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