バッテリーは65kWhと90kWhの2種類を用意
2019年に行われた第46回東京モーターショーでコンセプトモデルが発表された日産の新たな電気自動車であるアリア。2020年夏には市販車版の概要が発表され、発売は2021年の中ごろということになった。
期間限定で横浜のみなとみらい地区に設置された日産パビリオン(現在は閉館)ではアリアの実車を複数台展示し、アリアのコックピット体験などができるアトラクションを用意するなど、力の入れようがハンパないのは多くの方が知るところだろう。
奇しくも日本政府が2030年前半にも新車販売される車両すべてを電動化することを発表し、電動化技術でリードする日産にとっては追い風とも言えるが、アリアが登場するまで「待つ価値」はあるのだろうか?
現在発表されているアリアに関する情報は限定的で、搭載されるバッテリーが65kWhと90kWhの2種類があり、前輪駆動と複数のモーターを用いるAWDのe-4ORCEがあること。航続距離は最大450km~610kmであることなどに留まっている(あとはボディサイズや車両重量など)。
電気自動車として気になる航続距離に関しては、62kWhバッテリーを搭載する現行リーフe+がWLTCモードで458kmとなっており、アリアの2WD、65kWhバッテリーで450kmという点を考えると電費性能が劇的に向上しているということはなさそうだ(もちろん300kg以上重く、2サイズ太いタイヤを履いている点を考慮すれば向上してるのだが)。